ネットワークビジネスについて考える
先日、知人に良い副業があると声を掛けてもらい、
とある説明会に行くことになりました。
何やら紹介でないと説明会が受けれないというシステム。
説明会の前に知人と待ち合わせてカフェで談笑。
その後会場に向かいました。
都内某所。若者中心に人ので入りが激しく、何やら雑多な雰囲気。
すでにお察しの通り、なかなかの怪しい状況です。過去の経験上、胡散臭い空気を察した私はひとまずどういう内容でビジネスにしているのかを学ぶつもりで説明を聞くことにしました。
説明会の担当の女性スタッフは、早口で自己紹介し、自信満々に説明をはじめました。参加者には下の名前で呼び、フレンドリーを装いつつ、とても高圧的な印象です。本人はそういうつもりではないですが、接客業の私にはさすがに気にしてしまうレベルです。
内容は、広告のアフィリエイトという表向きなものですが、オンラインカジノゲームやブックメーカーの権利収入がメインになるものです。収入の方式はいくつかありましたが、カジノ法案も可決されたこともあり、日本にもその風が来るので今のうちに投資しよう!というものです。
そして、予想通りこの権利を受けるには、20万円程度の初期投資がかかるというものです。
内容にはとても興味を持ち、いくつかの疑問点もありながら、早く帰りたいなぁと考えていました。
説明会のあとは、担当者と先輩スタッフによる個別相談という名のクロージング。先輩スタッフと言っても若いスタッフです。自分の経験とビジネスの可能性を熱く語ってもらいました。
若い世代の方なら登録してしまう勢いの良さ。本人たちが良いと信じるビジネスモデルには大変興味を持ちました。
まさにネットワークビジネスですね。ネットワークビジネスは、欧米ではポピュラーなビジネスモデルですが、日本でネズミ講などと敬遠されている傾向にあり、ネットワークビジネス=詐欺のように認識されているのも事実です。
わたしはネットワークビジネスについては、一般の方より嫌悪感を持っておらず、やりようによってはとても良いビジネスモデルになると思っています。
さて、今回の例ですが、知人やそのスタッフたちは良い話ばかりしか出ませんでしたが、収入源の殆どは新規の登録料のあがりに過ぎないであろうと推測します。オンラインカジノの収入の歩率などで配当するのであれば、投資する人を増やすことで自分の取り分が減る事を嫌います。逆にいうと、毎月の収入のほとんどは新規登録者の売上からなるはずです。
オンラインカジノ事態の違法性についても疑問もありましたし、こちらのカジノ以外にも多数存在するはずです。独占で売上が立つわけではないので、低迷して潰れるリスクもあると思うのです。そうした事を伝えるわけではなく、とにかく今やるべきだと言われてもさすがに決められるわけ無いです。2週間お試しでキャンセルもできるらしいのですが、どうもその手続きも面倒な気がして、遠慮したいと思います。
こうしたビジネスが若者中心に活発になる事自体は悪いことではないですが、このビジネスの本流のそもそものオンラインカジノでの売上がどのくらいの規模なのかということや、ネットワークのように知らない人の売上が上がる仕組みをベースにすると本質の商品力に疑問を抱いてしまいます。普通のアフィリエイトとしてやったほうが良いんだけど、カジノにあたるので避けているのでしょうか?
ビジネスというのはちょっとしたことで誕生するという意味で勉強になりました。
今回のこのビジネスが儲かるか儲からないかはわかりません。ただ、ああいう流れでのプラットフォームでは例え真面目なビジネスでも怪しいと思ってしまいますね。収入を煽ったり、自慢したりすることで私なんかは逆に引いてしまいます。
と、いう先日の体験でした。