日本人の健康に対する意識は高まっており、『人生100年時代』と言われるように健康で長生きでいることの必要性も感じている方は多いだろう。
一昔前の60代はまさに老人と言われたが、現代の60代は現役バリバリである。
しかし、人生100年生きるにしても大きな条件がある。それが『健康でいること』だ。病院での寝たきりで残りの10年や15年を過ごすことは誰も望んでいない。しかし、他人事のように思えてしまうから人間というのは本当に不思議なものだ。
いざ自分が当事者になったときに後悔したくない。だからこそ、意識の高い人は、普段から運動したり、食事に気を遣ったり、睡眠を大事にする。
その中での運動についてブログに書きたいと思う。
上にも書いたとおり、健康意識の高い人は、運動する習慣を意識づけている。スポーツクラブに通ったり、公園を歩いたり。でも、本当の意味での日頃からの運動とはいえない。わざわざ運動する機会を自分に設けていることで健康を維持しようとしている。まさに意識が高いからこそ継続できるわけで、見習わなくてはならない。でも、そこまでしなくても普段からできることは実はたくさんある。
その最たる例は、駅や街でのエスカレーターの利用だ。エスカレーターは便利なのはわかるが、これを普段から使うことが当たり前になってしまうと、どんなに健康意識が高い人でもエスカレーターに一目散に向かって乗っている。老若男女問わず、横の階段が空いていても混んでいるエスカレーターをわざわざ利用する。
本当にちょっとしたことの話だ。でも、健康は頑張って意識して習慣化している人は5%、多くて10%程度だろう。多くの人は習慣化に至らない。
頑張っても続かないことが問題であるにもかかわらず、頑張ることが美徳とされ、頑張り方のノウハウの本やセミナーが数多く存在する。
本来は頑張らなくても健康になる方法をもっと工夫するべきだと思う。頑張っている人でも駅のエスカレーターでは意識のスイッチが切れているので、真っ先にエスカレーターに直行する。これは本当の話(笑)
こうした日常においては、『やる時にやる』ではなく、『やれるときにやる』が最も合理的な考え方だと思う。
わざわざ時間を作って、頑張る時間を作るのではなく、やれるタイミングがあれば躊躇なくやることが重要ではないか。
やる努力をするモチベーション管理よりはよほど楽にできるように思える。
もちろん、意識を高く持ち頑張る自分を鼓舞しながらライフスタイルを維持する人は最も素晴らしいと思う。しかし、私も含めて多くの人がそれを維持できない弱さを持っている。でもそんな人でも健康を維持できる方法は普段の何気ない行動で解決できると考えている。
ひと駅ふた駅だから立っていよう
そんなに段数がないから階段でいこう
時間があるからひと駅分歩いてみよう
そう思った時に何気なくできることが、運動における健康活動ではないかと思う。
そして、その行動に踏み切れた自分をそっと褒めてみよう。
そうした積み重ねは、週に数回のハードなトレーニングをする人より健康的だということ、それを理解するだけで十分なのだから。